植込み型心臓デバイス治療とは?
植込み型心臓デバイス治療とは、体内に器械の植込みを行い心臓の電気興奮の不調を治す治療のことをいいます。
脈が遅くなる不整脈(洞不全症候群・房室ブロック)の方に対しては、ペースメーカ(以下:PM)の植込み手術を行います。PMの植込みにより徐脈の症状(息切れ・失神)の改善が見込まれます。
突然死の原因となる脈が速くなる不整脈(致死性頻脈性不整脈)に対しては植込み型除細動器(以下:ICD)の治療が適応になります。ICDの植込みを行えば、不整脈発作が生じた時に速やかに直流通電(電気ショック)で不整脈を停止させることができます。
また、心機能が悪く、心室内の電気興奮で遅いところが生じてしまい非効率な収縮になってしまった方には、非効率な収縮を改善させる心臓再同期療法のために両心室ペーシング機能付きPM/ICD(以下:CRT-P/D)の植込みを行います。
入院日数など
予定手術の場合は、手術日前日に入院して頂きます。
手術時間は1.5~2時間程度(CRT-P/Dは2-3時間程度)で、術後は数時間後から歩行が可能となります。
1週間後に抜糸を行い退院となります。
退院後は1か月後に来院して頂き、創部の確認と日常生活での疑問点を解決します。
その後はPM治療の場合は約10か月毎、ICD/CRT治療の場合は半年毎に来院して機械のメンテナンスを行います。
実施医
- 栗田隆志
- 安岡良文
- 丸山将広
- 小竹康仁(2021年6月現在オーストラリア留学中)
- 永野兼也
- 田中基英
実績
診療実績 | 2019年度 | 2020年度 |
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PM(新規・交換含む) | 66例 | 61例 |
ICD(新規・交換含む) | 24例 | 17例 |
CRT(新規・交換含む) | 20例 | 21例 |
ICM | 8例 | 16例 |